こんにちは。今回は、わが社で使用している淡路瓦の工場見学の話をします。 日本には、大きく分けて三つの瓦の産地があります。石州瓦(島根)・淡路瓦(兵庫)・三州瓦(愛知)です。淡路島には行ったことがなかったので、なんだか心躍る気分でした! 滋賀からだと明石大橋を使って一時間半ほどでいけるのですが、今回はフェリーで明石海峡を渡ることになりました。明石から岩屋まで15分で着きます。海から見る橋は圧巻でした。 岩屋から30分ほどの阪神淡路震災記念館の見学もしてまいりました。 大震災の時を思い出しました。当時、かわら屋根は重くて地震には弱いというレッテルを貼られてしまい、瓦葺きは大丈夫か?とよく相談をうけました。 震災前の家は土葺き工法が主流で、瓦プラス土の重みまで加わっていたため屋根が重く、またその土がコロの役目をして瓦がズレたりして、地震には弱かったのだと思います。 現在の工法においては、引っ掛け桟葺き工法といって土の代わりに瓦を固定するのに木材・プラスッチク系の桟に引っ掛けて、ステンレス釘で固定する工法が用いられています。この工法ですと、地震にはもちろん台風でかわらが飛ばされるということも少なくなると思います。そんなことを思いながら、震災記念館ではあらためて震災に強い日本の瓦屋根を目指したく思いました。 いよいよ、工場見学です。工場はちょうど、淡路島の真ん中あたりで交通の便もよく、九州、関東へも出荷されるそうです。 工場の中は一貫したシステム管理と最新鋭の設備導入がされていました。 瓦ができるまでには、土練り〜成型〜乾燥〜焼成の大きく分けて四つの工程があります。
淡路島の土は可朔性が良く収縮が少ない良質なものですが、平和窯業ではより安定した土を得るために、三つの粘土業社から大量の土を供給してもらい再度混ぜ合わせているとのことでした。 成型は大型プレス機でいろいろな形の瓦を作り上げていましたが、すべてを機械に頼らず職人が一つ一つ手造りしている瓦もあり職人の手さばきには感動しました。 瓦を焼くときの温度だけではなく、乾燥もコンピューターで管理されています。自然に左右されがちだった乾燥がより均一化されました。 焼成は1000℃近い温度で24時間かけて焼かれます。 この焼成で、寒冷地にも強く、寸法の均一な瓦ができます。 また、日本瓦のあのいぶし色は焼成後窒素を入れて冷却し、真空にして燻すことによって生まれます。
平和窯業は月産100万枚ですが、50名ほどでこれほどの数ができています。 また、電力の半分近くを自家発電しているうえに、廃棄物処理施設も整っており自然にも良い工場でした。 今回の工場見学を終えて改めて淡路瓦のいぶし色の美しさを感じ、これからもわが社で使っていこうと考えています。