4月下旬から初夏の日本列島に南の国から北を目指してやって来る・・・。
90歳の私の祖母は毎年やって来る「つばめ」達のことを心待ちにしています。
「つばめ」が巣作りした家々は幸せになると言い伝えられ、昔から益鳥として可愛がられていました。
「すずめ」と違って田畑の害虫を食べ、そのスマートな身のこなしからも良い印象をもたれています。
「燕尾服」「燕返し」それと「ヤクルトスワローズ」なんてものもあり「つばめ」はかっこいいイメージで親しまれています。
「つばめ」の「巣」は、なぜ何年もヒビが入らず家々の軒先から落ちないのでしょうか?
答えは「土」と「ワラ」と「水」をうまく使っているからです。
まず、粘り気のある唾液で土をやわらかい団子状にして並べていきます。その時に「ワラ」を中に入れて連結させていきます。そのためヒビが入らず長い間地上に落ちてこないのです。
良い土選びと、人間の暮らす軒先に「巣」を作るという「つばめ」自身が受け継いでいる知恵が、外敵の蛇や烏に襲われない巣作りを完成させました。
この「土」と「水」と「ワラ」というのは私達日本の住宅の壁や屋根に古くから使われています。土壁は、湿気を夏は吸収、冬は放出し空気を循環させて室内を快適に保ちます。そのうえ住宅の強度と地震の揺れに対する「粘り」が優れています。
「つばめ」が先か「人間」が先かはわかりませんが、土と水とワラをうまく使って共存してきた日本の暮らしをこれからも続けていかなければなりません。
この春開業した九州新幹線(鹿児島中央〜新八代)の900系は「つばめ」と名付けられました。
「つばめ」は南の街からあなたの街を目指して走り出しました。 |